今すぐ聞きたいダイエットのこと
私はこの両者の作用をよく自動車の点火プラグにたとえて説明しています。
この両者は、口から入った栄養素をエネルギーに変えて完全燃焼させるために重要な役割を担っています。
ところが、自動車が古くなると点火プラグがとけてきて不完全燃焼を起こすように、人間も歳を取ると体内のコエンザイムQ10やL‐カルニチンの量が減り、エネルギーの燃焼が不活発になってきます。
ですから自動車の点火プラグを交換する要領で、この両者を食品やサプリメントから補給する必要があります。
しかし、せっかく点火プラグを交換しても、自動車を車庫の中にしまいっぱなしでは、なんにもなりません。
車のエンジンをかけて走り回らないと、ガソリンは完全燃焼しないのです。
すなわち、人間も運動をしなければ、食事から摂った栄養素は完全燃焼できません。
低インスリンーダイエットで楽に痩せられる食事から摂った糖質のほとんどは、消化吸収されるとブドウ糖として血液中に送り込まれ(血糖)、肝臓や筋肉に運ばれて利用されます。
このブドウ糖を筋肉の細胞の中へ取り込む時に必要なのが、膵臓から分泌されるインスリンです。
しかし同時にインスリンには、摂り過ぎて余ったブドウ糖を脂肪細胞へ運び込み、中性脂肪に変えて蓄える働きもあります。
そこで、糖質の摂取量をかなり減らしたり、単純糖質(菓子・果物・清涼飲料水など)に比べて消化吸収に時間のかかる複合糖質(穀類・いもや豆などのでんぷんの多い野菜など)を多く含む食品を摂れば、食後に血糖値がゆっくりと上昇するので、その分インスリンの分泌も少なくてすみ、太りにくくなるというのが、低インスリンーダイエットの理屈です。
インスリンの働きを抑えるという点では、Q6のアトキンスーダイエットと似ています。
ところが、低インスリンーダイエットの本を見ると、「血糖値を上げにくい食材を選んで食べていれば、特にカロリー制限しなくても、楽々痩せられる」とか、「インスリンを低く保つと、痩せるホルモンであるグルカゴンが分泌されて、どんどん痩せる」などと、かなり眉つばな理論が展開されています。
ここまで言うと、明らかに誤りといえましょう。
なぜなら、複合糖質を多く含む食品はダイエットの強い味方ではありますが、いくら食べてもいいわけではなく、食べ過ぎればもちろんカロリー・オーバーになって太る1因になります。
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